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土曜日, 1月 27, 2018

激安ダイソーLED電球の中身をみてみよう

ダイソーLED電球レビューの続きです。

今回はLED電球を分解して中がどうなっているのか見てみようと思います。
手始めに40形電球色LEDバラしてみました。
まず電球の発光部のカバーを取り外してみます。
カバーはプラスチック製で本体(アルミ放熱部)に嵌め込みになっているのですが接着剤で固めてあるので少々強引な方法で行きます。
接合部の隙間にマイナスドライバー等を差し込んで抉じ開ける感じでグイグイ隙間を広げていくと接着が剥がれてパカっと外れます。
中にはアルミ基板に実装された約2.7×3.5mmの小型のSMDタイプLEDが8つ。
 
全ての部品をバラバラに取り外した状態。
簡単に組みあがるシンプルな造りをしており、よく考えられていると思います。
激安の癖に堅実な構成で大手メーカーとそれほど大差ない印象、SMDのLEDチップも極普通のミドルパワーLEDっぽい、これマジで300円で利益でるの~?

40形LED電球の制御回路の基板です。
大手メーカーの制御基板と比べてかなりシンプルな構成です。トランスが無かったり、制御ICが3端子だったり。
40形の制御回路からLED基板への出力は、約49V、100mAでした。
なのでLEDの順電圧は6Vくらい。
電解コンデンサは200V 3.3μFのものが3つ、AISHIっていう中国大手の世界シェアもある真っ当なブランド品。激安に多い謎コン(ブランド偽装とか)は使われてなかった。これなら使って直ぐ壊れるとかな無さそう?

左:40形電球色、右40形昼光色、LEDチップの種類や配置は同じ。
大手メーカーのLED電球は演色がRa80が普通(高演色LED電球ではRa90)ですが、ダイソーLEDはその辺は謳っていないので演色性はお察しか。
演色性は良いほど太陽光下と変わらない色彩が表現され、悪いと色彩がくすみます。
とりあえずLEDにブラックライトを当てて蛍光体の様子を見てみました。
↑ コレがUVライトを当ててLEDの蛍光体を光らせた様子です。
どっちもオレンジっぽく光っています。昼光色の方は色が薄いですが黄色蛍光体とは発光の様子が違うので単なる黄色蛍光体のLEDではなさそうです。

 左:60形電球色、右:60形昼光色
なんと、驚いた事に実装されたLEDの数が18個の大幅増になっていました。
アルミ基板はLED9個直列が2列の回路。

60形の制御基板です。40形と構成は同じ、違うのはコンデンサの容量とチップ抵抗の値、もしかしたらインダクタも違うかも。電解コンデンサはAISHI、200V 5.6μFが3つ。
制御回路からの出力は約53V、132mAでした。1列あたり66mA、40形よりもLEDへの電流が抑えられています。多灯にしてLEDへの電流をセーブする事で発熱を抑制する狙いでしょうか。
いや~こんなにLED載せて400円ですよw

UVライトを当てた様子です。発光の感じは40形LEDと同じ。
ってことでダイソーの激安LED電球の解剖編でした。
激安とは思えないちゃんとした造りになっていましたね。

やはり気になるのは放熱部分の面積が少ないって事、とくに60形。
過熱を防ぐ為に開放型器具で長時間点灯しない用途(廊下やトイレなど)なら長持すると思うのでお勧めです。
あとは部品取りとかw 60形はLEDの実装数が多いのでミドルパワーLEDを手軽に得るのに安上がりです。ただ基板実装なので取り外すのがネック。
アルミ基板のパターン繫ぎ換えなど改造すれば12V電源でも使えるかも。

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